頭皮の薄毛は皮脂が詰まっているから?
薄毛で悩んでいる方の大半は、頭皮が汚れで覆われて皮膚呼吸ができなくなっており、髪の毛を作り出す細胞へ酸素が届きにくくなっています。これが薄毛のもっとも大きな要因と言われています。

頭皮の薄毛は皮脂が詰まっているから?

日本人の5人に1人の割合で悩んでいるといわれている薄毛。

 

友人や職場の同僚、すれ違う人にも頭を見られているのじゃないだろうか・・・と不安な気持ちになり、頭のことばかり気にしてしまって仕事などに集中できない・・・そんな方も少なからずいることでしょう。

 

髪が抜けないように色々な育毛剤を使ってみたり、専門機関で髪や頭皮のチェックを行ってもらい自分に合った発毛法を試している・・・でもなんら効果を得られていない方が数多くいるのが現実です。

 

ではなぜ様々な方法を試しているのに効果がなかったのでしょうか?

 

それは「基本」を知らずに様々な方法を行っているからです。

 

どんな事でもそうですが、土台ともいえる基礎・基本をしっかり理解し行わなければ、例え効果的な方法でも最大限の力を出すことは出来ないものです。

 

この記事では「発毛・育毛の基本知識、効果的な方法」を紹介していきます。


髪に大切なものとは?

まず髪の成長に必要な条件として「酸素」と「栄養素」があり、どちらも絶対欠かせないもの。

 

「酸素」は頭皮の皮膚呼吸と血液の循環のため、「栄養素」は血液の流れからもたらされるものなので、この2つの条件をクリアしなくてはいけません。

 

薄毛で悩んでいる方の大半は、頭皮が汚れで覆われて皮膚呼吸ができなくなっており、髪の毛を作り出す細胞へ酸素が届きにくくなっています。

 

そうなると髪の毛を作り出す細胞が弱っていき、その結果として髪が抜けたり細くなってしまい、これが薄毛のもっとも大きな要因と言われています。

 

また間違った手入れをして薄毛になってしまう方も増えていますが、刺激の強いシャンプーやブラシを使って頭皮を洗っているCMなどが多いため、それらの方法を行って「皮脂」を取りすぎてしまっていることが原因と言えます。

 

皮脂は育毛の敵

世間ではこのように認識している方も多く、雑誌などでもそのように取り上げられたことから誤解されていますが、皮脂は頭皮を乾燥などのトラブルから守るために分泌される健康な頭皮には欠かせない大切な成分なのです。

 

これらから言えることは、頭皮に無理な刺激を与えず(ブラシ等で叩く、皮脂を取りすぎるetc.をやめる)、正しい育毛法を身につけるべきなのです。

 

髪を守る基本さえわかれば、もう薄毛に悩むことはなくなります。

脱毛症の種類について

まず髪を守る基礎知識の前に、自分がどのような脱毛症なのかしっかり理解しましょう。

 

脱毛症の種類、程度、状態によっては、治療・改善の余地もあるので、薄毛の進行を抑制し症状を悪化させないためにも、早期対策が大切ですので、まずは自分の頭部(髪の毛)の状態を知ることが髪を大切に守るカギとなります。

 

円形脱毛症

主に後頭部を中心に、円形状(または楕円形状)に脱毛が進行する代表的な脱毛症のひとつです。

 

一般的に大きさは500 円玉大ほどで、年齢・性別を問わず発症する可能性がある。

 

脂漏性脱毛症

頭皮の皮脂量が過剰に分泌させることによって起こる脱毛症。

 

牽引性脱毛症

毛髪が強く引っ張られるために起こる脱毛症で、女性がよくするヘアアレンジ(ポニーテール)など、毛髪をきつく束ねたり引っ張ったりすることが長く続くと、頭皮や毛根部に負担がかかり抜け毛を招いてしまいます。

 

男性型脱毛症

主に男性特有の脱毛症であり、前頭部や頭頂部の抜け毛(異常脱毛)をきっかけに、徐々に後頭部へと進行する最も代表的な脱毛症。

 

この脱毛症は主に40 代以降から、年齢を重ねるとともに症状が現れる人は多いのですが、最近では20代~30代(早ければ10代)の若年層にも男性型脱毛症が増えている脱毛症です。

 

びまん性脱毛症

主に中年以降の女性にみられ、頭頂部を中心に薄毛が進行するが、徐々に頭部全体の毛髪が均等に抜け落ちて薄くなる脱毛症。

 

ひこう性脱毛症

主に中年以降の女性にみられ、頭頂部を中心に薄毛が進行するが、徐々に頭部全体の毛髪が均等に抜け落ちて薄くなる脱毛症。

 

「フケ」を原因のひとつとする脱毛症には、他にも脂漏性脱毛症がありますが、脂漏性脱毛の場合には、フケがべたつくといった特徴がありますので、区別がつきやすいです。

 

ヘアケアの基本と言えばシャンプーですが、世間では「1日に2~3回はシャンプーすること!」

 

「ブラシを使って皮脂をしっかり洗い落とす!」 「フケ用シャンプーなど刺激の強いシャンプーを使う」などと逆に頭皮を痛めつける方法ばかり挙げられており、これらの方法で薄毛になってしまう人があとを絶ちません。

 

また髪が抜けてしまうことを恐れてお風呂には入ってもシャンプーだけはしないという人も少なくはなく、それが原因でさらに薄毛になってしまう方もいます。

 

よく考えればわかることですが、シャンプーをしなければ髪の毛を作り出す細胞に汚れがつまってしまい呼吸ができなくなってしまいます。

 

これが薄毛の最大の原因であるので、正しいシャンプー法を身につけて毎日のシャンプーを習慣づけて行いましょう。

 

コンディショナーについてですが、脂性がひどくなってしまうと思われがちですが、実は洗髪後の髪と頭皮を守るために使うで、フケやかゆみなどのトラブルはもちろん、抜け毛も防げるのでかならず使うようにしましょう。


正しいシャンプー・コンディショナー法

 
  1. 髪と頭皮を適温(38~41℃)のお湯でしっかりすすぎます。
  2. シャンプー剤を手のひらに500 円玉程度(2プッシュ位)取り、“必ず泡立てて”両手に分けます。
  3. 片手に取ったシャンプー剤を、頭皮の前・横・後ろに指の腹を使って塗りつけます。
  4. 絶対に爪を使わないように指の腹で“30秒間”、頭皮全体を洗います。
  5. 泡が残らないようにしっかりお湯ですすぎます。
  6. コンディショナーを手のひらに500 円程度(2プッシュ位)取り、両手になじませます。
  7. 頭皮につかないように髪の毛だけにコンディショナーを塗りつけます。
  8. 2~3分間ほど時間をおき、効果を浸透させます。
  9. ぬめりが少し残る程度に軽くすすぎます。(有効成分が頭皮に行き渡るようにするため)

 

いつまでも健康な髪でいたいなら、髪と頭皮を常に清潔にし、頭皮がしっかり呼吸できる状態にするために毎日のシャンプーを心がけましょう。

 

シャンプーの回数は1日1回で、絶対に爪などで力強く洗わないようにしてください。

 

女性が肌の手入れをするのと一緒で、優しく丁寧に行い、有効成分(ここでいうコンディショナー)がしっかり行き渡るようにするのがポイントです。

髪を育てるためには?

健康的な髪の毛を育てるためには正しいシャンプーはもちろんですが、それだけでは最大の効果は得られません。

 

ではなにをすればいいのかといいますと、生活習慣を改めていただきたいのです。

 

食事はゆっくりよく噛んで食べ、脂っこい物は控えるようにし、適度な運動を行い、身体を冷やさないよう心がけ、入浴時間も20分はとってほしいものです。

 

しかし規則正しい生活を、とは言ってもなかなかできないという方も少なくはないでしょう。

 

ただし薄毛の進行を食い止めるため・・・と思って出来る範囲内で不規則な生活を見直してみてください。

 

それから「ストレス」にも気をつけなければいけません、過度のストレスは頭皮の血行を悪くし、抜け毛を増やす原因になりので、自分なりのストレス解消法を見つけストレスを溜め込まないような生活を送るようにしましょう。

 

次に食生活ですが、1人暮らしの男性となるとコンビニやスーパーの惣菜・お弁当、インスタント食品などに頼りがちな食生活を送ってしまいがちです。

 

しかしそのような食品では髪に必要な栄養素がバランスよく摂れず、髪どころか身体までも不健康になってしまいます。

 

健康な髪の毛の成長のためには、良質のタンパク質を含んだ食品を多く取ることが大切です。

 

そして成長を活性化するビタミンやミネラルを過不足なく摂取することも心がけてください。

 

また外に出かけることが多い、外にいることが多いという方は紫外線にも注意してください。

 

髪が薄くなっていると紫外線のダメージが頭皮に届いてしまい、そのダメージのせいで抜け毛が増えてさらに薄毛を進行させてしまいます。

 

外に出るときには通気性の良い帽子をかぶり、紫外線を頭皮に浴びないようにしましょう。

 

今までの自分の生活習慣を見直して直せるところは直し、健康な身体を手に入れましょう。

 

健康な身体を目指すだけで、おのずと健康な髪も育つので一石二鳥ではないでしょうか?

 

規則正しく体のことを考えた生活を送るようにすると、髪の毛に再び栄養を送りこんでくれるようになり、育毛環境を良い方向へ導いてくれることになるでしょう。

 

育毛は一筋縄ではいきません。効果は実感しにくいものです。

 

ですが、常にこの分野は研究され日進月歩進んでいます。

 

決して諦めてはなりません。


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